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塾講師業界を複雑にしている4つの視点とは…
私が思うに、学習塾というシステム上、
満足させる相手が明確に1つじゃないから、
ややこしいことになっているのかなと思います。
言いかえると、
「誰を(何を)一番に考えればいいのか」
ということです。
(ただ、本質は「生徒」を満足させること、
生徒が望んでいる目的や目標を達成すること。
先に言っときますと、これがクリアできれば
すべての視点の課題が解決するんですけどね(^-^;)
で、満足させる相手が単独1つではないというのは
一体どういうことなのかというと…
視点が4つあるんですよ。
具体的には、
塾側の視点、講師の視点、親御さんの視点、生徒の視点。
この4つです。
塾側の視点
まず塾側の視点というのは、
株式会社たる営利を追及する視点です。
日本に存在するほとんどの塾は株式会社なので、
継続的に利益を獲得し続けることが重要です。
経済学部や商学部の方はこれはスッと理解できると思うのですが、
文学部や教育学部などの方は勉強する学問の性質上、
なかなか頭に入ってこない場合があります。
というのも、私が塾講師のアルバイトをしていた時に
文学部や教育学部の先生もいたのですが、
その時に塾側の視点を伝えると、
「お金がすべてじゃないだろ!お金より大切なものがある!」
と反論されたんですよね(;・∀・)
あー、という感じで、
「そうですよねー」とその場は話を合わせましたが、
利益を獲得することってかなり重要なんですよ。
塾として売り上げを伸ばす、生徒数を増やす、お金を稼ぐ、儲ける…
こういったことが働くスタッフや講師、またその家族の生活を保障する
ことにつながるという原理は絶対です。
日本という国が資本主義を採用している以上は、
株式会社が日本経済を支える根幹的な役割を果たします。
ですから、会社は利益を出すことを至上命題の目的に営利活動を行っています。
その利益があるからこそ、
そこで働くスタッフや従業員・アルバイトの人たちに対して
給与を支払うことができる。
そしてその給与で自分の家族を養うことができる。
つまりは、利益を出さないとその会社は業績が悪化し、
そこで働く従業員やアルバイトの給与は下がる。
最悪の場合、会社が倒産して社員とその家族たちは
路頭に迷うことになる…
だからこそ、利益を継続的に獲得し続ける。
これは本当に重要なことなんですよね。
で、塾も株式会社である以上は、
こういったシステムから逃れられることはできません。
なので、この塾側の視点、
すなわち「継続的に利益を獲得し続ける」ということも
無視するわけにはいけません。
講師の視点
次は、講師の視点です。
これは具体的には、シフトが組みやすいとか時給が高い低いとか
自分の将来に役に立つとかそういった類のものです。
結論からいうと、他の視点と比較して、
この視点はそこまで重要はないと思います。
もちろん、時給やシフトといった点は
アルバイトする側からすると誰もが気にするところです。
しかし、塾講師としてアルバイトするのであれば、
最低限時給は1000円程度は確保されます。
また、シフトも他のバイトと同様に
先輩講師や他のスタッフの人たちと上手く連携をとって
柔軟に対応することが可能ですので、安心してください。
もちろん、定期テスト前や受験前になると、
「kei先生、木曜日も入ってもらえませんか?」
と言われることはあります。
ですが、他のアルバイトでも
土日祝日など忙しいから急遽シフト入ることになった
というのはよくあることです。
こういったことから、講師の視点というのは
さほど大きな意味合いを持たないと私は考えています。
親御さんの視点
そして、親御さんの視点です。
これは生徒が自ら塾に行きたい!と言って
入塾を決めた場合ではないときに発生する視点です。
基本的に子ども自らが、
「僕、塾に行って勉強したい!」
「わたし、友達の○○ちゃんと同じ塾に行きたい!」
と言っている場合は親御さんの視点というのは
それほど気にしなくてもいいです。
しかし、親御さんが自分のお子さんの学力をアップさせたい、
今度の定期テストで平均点以上をとらせたい、○○高校に合格させたい…
という場合、これらの要望に応えないとクレームがくる可能性があります。
私も経験があるのですが、
1か月後にある定期テストで満点を取らせたい!というリクエストのもと、
入塾相談に来られた親子がいました。
詳しく塾長に聞いてみたところ、
この生徒はいつも50点くらいしかとれておらず、かつ週に1回90分の授業の中で、
今度の定期テストで満点とるために必要なことを教えろということです…
誰がどう考えても、満点はさすがに難しいですよね(;・∀・)
80点を目指すとかだったらまだ分かりますが。
しかもこの塾は1対3の個別指導塾でしたので、
1人あたり約30分程度。
こんな短い時間で今度の定期テストで満点取らせろって…
一体どうしろって言うんだ!!!と叫びたくなりました。
こういった無理難題を言ってきて、こうしたノルマを達成できないと
「おたくの塾の講師はどういう授業をやっているんです!?
今すぐ担当の講師を変えてください!」
このようなクレームがくるんですよね泣
ただ、この親御さんの視点というのは、
それほど気にする必要はないと個人的には思います。
なぜなら、本当に大切なのは「子ども自身」、
つまり「生徒の視点」だからです。
生徒の視点
今まで、塾側の視点、講師の視点、親御さんの視点と説明してきましたが、
これら3つの視点をすべて解決してしまうのが、この生徒の視点です。
どういうことかというと、生徒が求めていることを満たしてあげるということです。
例えば、算数の文章問題が苦手で克服したいと思っている子であれば、
効率的な問題の解き方を教えたり、文章問題の読み方を丁寧に教えて、
問題を解けるようにする。
そうすることで、その生徒は喜びますよね??
やった!苦手だった文章問題が解けた!って。
そうすると、算数の成績が上がりますよね??
定期テストの点数がアップしたり、
学校の授業で先生から「これ分かる人?」って言われたときに、
手を挙げて「〜です!」ときちんと答えることができたり。
で、通知表や三者面談などで、
先生から「最近、○○君は頑張っているようですね^^
特に算数がいいようです♪」
と言われて、親御さんも喜びますよね。
そうすると、あの塾に行かせて良かったわ。
そうだ、近所の○○さんにも紹介しようかしら♪
となって、塾に対していい口コミが広まって、
その結果、入塾生が増えるんですよ。
つまり、塾側としても生徒がたくさん増えるので、
喜ばしいことになります。
そうすると、「Kei先生の指導がいいて評判だよ」と
塾長から褒められて時給がアップしたり、
大学の定期テスト期間中のシフトを今まで以上に融通してくれたり。
こういった講師側の視点も充足させることが出来ます。
まとめ
おさらいしますよ。
生徒の成績を上げること。
第一志望校に合格させること。
苦手科目、苦手分野を克服すること。
勉強することの楽しさを伝えること。
勉強する習慣をつけさせること。
つまり、「生徒が求めていることを叶えてあげること」。
これに徹して生徒を満足させると、
芋づる式に塾、講師、親御さんの他の3つの視点から
発生する問題もクリアすることができます。
これから塾講師のアルバイトをはじめる方は、
「生徒の視点」を最重要にかつ最優先に考えて授業すると、
全てがうまくいくようになるので、是非この点を頭に入れておいてくださいね。
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